
WebARとは何のことだろう、ARアプリとは違うもの?

WebARを開発してみたいんだけど、どうやって作ればいいの?
そんなあなたの悩みを解決します。
この記事を書いているのは、Internnectでインターンをさせていただいている古宮 皇(ふるみや ひろむ)です。
ARやVRが大好きなのに加えて、アプリをリリースした経験があるので、少しはお役に立てると思います。
今回はアプリ開発者である私がWebARとアプリの違いや開発方法について、できるだけわかりやすく解説します!!
WebARとはブラウザだけで動くARコンテンツ。
タイトルにもある通り、WebARとはブラウザだけで動くARコンテンツのことです。
スマホなどのデバイスにわざわざアプリをダウンロードしなくても、ブラウザからWebサイトにアクセスするだけで、ARが体験できちゃいます。
またWebサイトのURLを共有するだけなので、TwitterやInstagramなどでも簡単に拡散できるのも好印象です。
WebARはアプリ無しで、ARが体験できるものとして、理解しておけば問題ないと思います。
もしかしたらそもそもAR(拡張現実)が何かわからないという人もいるかもしれません。
そんなあなたはポケモンGOを想像するのがわかりやすいです。
ポケモンGOは現実世界に、ポケモンという仮想の生物を出現(拡張)させていますよね。
これがAR(拡張現実)です。
WebARの種類は主に3つ
そんなWebARですが種類が主に3つあります
マーカーベース
1つ目はマーカーベースです。
これはQRコードのようなマーカーをカメラで読み取ることで、任意のオブジェクトが出現します。
WebARではこれが主流となっています。
マーカーレス
2つ目はマーカーレスです。
これは現実世界の物体や空間をカメラで読み取ることで、任意のオブジェクトが出現します。
どう開発するかにもよるようですが、マーカーベースに比べて、あまり安定しません.
ロケーションベース
3つ目はロケーションベースです。
これはGPSを元に任意のオブジェクトが出現します。
ポケモンGOと同じ感じですね。
端末のGPS機能に依存してしまうので、精度が悪いデバイスだと変な場所に出現したりするみたいです。
WebARとARアプリの違いは主に3つです。
インストールの有無
最初の違いはインストールの有無です。
WebARはブラウザのみで動作するので、ダウンロードの必要がありません。
その一方でアプリはご存知の通り、ダウンロードが必要です。
これはWebARとアプリの最大の違いと言えますね。
アプリだとイベントでARを体験しようとしたのに、デバイスにアプリをインストールする容量が無いなんてことがあるかもしれません。
その点WebARはインストールをしなくていいので安心です。
通信環境
次の違いは通信環境がない状態での動作です。
WebARはブラウザを使用しているため、通信環境が無いと起動できません。
その一方でアプリは一度ダウンロードしてしまえば、いつでも使用できます。
通信環境がない山奥でARを使用した記念写真を取るなんてことは、WebARでは無理ということですね。
機能
最後は機能面での違いです。
WebARはブラウザを使用して動作しているのに加えて、アプリと比べて新しい技術なので、あまり機能が良くありません。
その一方でアプリはARのスタンダードなので、満足のいく機能があります。
手軽に遊べるARとじっくり遊べるアプリという感じですね。
ダウンロード | 通信環境なし | 機能 | |
WebAR | 無し | 動作しない | 微妙 |
アプリ | 有り | 動作する | 満足 |
WebARの開発はAR.js+A-Frameがおすすめ
結論から言いますとWebARの開発には、AR.js+A-Frameがおすすめです。
その理由は開発の手軽さにあります。
- AR.jsはWEBARを開発が開発できるオープンソフトウェアのJavaScriptライブラリ。
- AFrameはカスタムされたHTMLを使用することで、WebVRを開発することができるフレームワーク
なんとこの2つを組み合わせると、HTMLを数行記述するだけで、WebARが実現できてしまいます。
プログラミングを勉強したことがあるという人なら、誰でも開発ができると思ってしまうほどに簡単です。
プログラミングをしたことがない人は、コード無しでWebARが実現できるサービスなどもありますので、探してみてください。
まとめ:ぜひWebARを体験してみよう!!
今回は
- WebARはブラウザだけで動く
- WebARの種類はマーカーベース・マーカーレス・ロケーションベースの3つ
- アプリとの違いはダウンロード有無・通信環境・機能の3つ
- WebARの開発にはAR.js+A-Frameがおすすめ
- プログラミングをしたくない人は有料のサービスもある
ということについて解説していきました。
まだWebARまたはARで一度も遊んだことがない人は、ぜひ遊んでみてください。
未来が楽しみになること間違いなしです。
それでは楽しいARライフをお送りください。